TikTokには、安全と「人権の尊重」に関するコミットメントを実現するための指針となる8つのコミュニティ原則があります。これら原則に基づきTikTokは日常的に業務を遂行し、これらに即して難しい判断をくだします。次のテーマを軸に構成されています。

• 危害の阻止と表現の自由のバランスを取る
• 人間の尊厳を尊重する
• 行動の公正さに重点を置く

時にはこれらの原則が対立しあうことを私たちは認識しており、慎重に比較衡量するようにしています。その際には、国際的な法的フレームワークや業界のベストプラクティスの情報、例えば、国連のビジネスと人権に関する指導原則、国際人権規約、児童の権利に関する条約、サンタクララ原則などに基づいて判断します。また、私たちのコミュニティ、安全と公衆衛生の専門家、諮問委員会にも意見を求めます。

1. 危害の阻止：私たちが最も重視しているのは、TikTokの安全を保ち、喜びの場所であることを保証することです。そのため、コンテンツや行動がTikTokの多様なコミュニティに影響を及ぼすさまざまな可能性について考慮しています。これには、個人の身体的、心理的、経済的、プライバシー的な危害や、社会的な危害が含まれます。自由な表現との適切なバランスを取るため、コンテンツは必要な場合にのみ制限し、言論への影響を最小限に抑えるように取り組んでいます。
2. 自由な表現の実現：表現によって解き放たれる創造性が、TikTokの活気に満ちたコミュニティの原動力です。私たちはこうした理念を尊重して、プラットフォームで自由に共有する機会を提供するとともに、他者の発信を妨げるような嫌がらせ行為にも積極的に対処しています。ただし、表現の自由は絶対的な権利ではなく（常に他者危害の危険性との比較衡量の上にたつものです）、コンテンツが「おすすめ」フィードでレコメンドされる権利を内包するものではありません。
3. 礼節を守る：礼節はお互いを尊敬する心を生み、コミュニティの繁栄に役立ちます。オンラインでのお互いの関わり合い方は他者との積極的な交流を脅かすことがあるため、TikTokが礼節を尊重する場所であることは、私たちのミッションを実現する上で極めて重要です。これは、すべての人の生まれ持っている尊厳を認め、対面で接しているかのように行動することを意味します。表現するための空間を確保するため、公人に対する社会的批評の許容範囲を広めに設定しています。
4. 地域特有の状況の尊重：TikTokには150か国以上から10億人以上が集まり、1つのデジタル空間を共有しています。私たちは、地域の専門家や現地のコミュニティと連携して、TikTokのグローバルな取り組みがその地域に危害を及ぼさないように、また、国際的に認識されている人権の基本を維持しつつ、TikTokのガイドラインをその地域に適用できるように取り組んでいます。
5. 積極的なインクルージョンの推進：TikTokは、世界中の人々にTikTokプラットフォームで歓迎されていると感じてもらいたいと考えています。さまざまな文化、アイデンティティ、外見、観点、興味、経験を尊重し、称賛します。歴史的に社会的関与の機会が少なかったコミュニティが存在したことを認識しつつ、平等の理念を尊重し、疎外されてきたグループに不相当な危害が及ばないよう措置をとります。
6. 個人のプライバシーの保護：TikTokは、コミュニティとプラットフォーム上のコンテンツに登場する、または言及される個人のプライバシーを保護し、尊重することを約束します。プラットフォームで共有されるコンテンツが何人の個人情報を公開することも、親密なプライバシーを侵害することもないように努めます。
7. 透明性と一貫性の提供：私たちは、すべての方々に、TikTokのルールと基準を把握し、その適用方法を理解していただきたいと考えています。ポリシーと慣行について明確な説明を提供し、一貫性を持って公平に適用し、透明性センターで実施した取り組みについて共有しています。地域特有の状況やインクルージョンなど、一貫性よりも他の原則を優先する必要がある場合は、ガイドラインを通じて明確にします。
8. 公平かつ公正であること：日々何百万ものコンテンツを審査するのは複雑な作業であり、これを実施するには信頼できるプロセスを開発することが基盤となります。TikTokは、偏ることなく証拠に基づいた公平な結果を出し、措置を行う場合は通知して、それに対する異議申し立ての機会も提供するように努めます。