TikTokのコンテンツモデレーションの原則と慣行は国連のビジネスと人権に関する指導原則とサンタクララ原則に基づいており、国際人権規約や児童の権利に関する条約などの国際的な法的フレームワークとの整合にも努めています。ときにはこれらの原則が対立しあうことを私たちは認識しており、慎重に妥協点を見極めるようにしています。

1. 危害の阻止：私たちが最も重視しているのはコミュニティを安全に保ち、包括性を育み、TikTokが喜びの場所であることを保証することです。そのため、コンテンツや行動が個人や私たちの多様なコミュニティに害を及ぼすさまざまな可能性について考慮しています。これには物理的、心理的、経済的、プライバシー、および社会的な損害が含まれます。自由な表現との適切なバランスを取るため、コンテンツは必要な場合にのみ制限し、言論への影響を最小限に抑えるように取り組んでいます。
2. 自由な表現の実現：表現によって解き放たれる創造性が、TikTokの活気に満ちたコミュニティの原動力です。私たちはこうした人権を尊重して、プラットフォームで自由に共有する機会を提供するとともに、クリエイターの発信を妨げる可能性のある嫌がらせ行為を積極的に排除しています。ただし、表現の自由は絶対的な権利ではありません。常に自由に比例してその潜在的な有害性は考慮されるものです。これは、コンテンツをおすすめフィードで増幅する権利に対しても同様です。
3. 礼節を守る：礼節はお互いを尊敬する心を生み、コミュニティの繁栄に役立ちます。オンラインでのお互いの関わり合い方は他者との積極的な交流を脅かすことがあるため、TikTokが礼節を尊重する場所であることは、私たちのミッションを実現する上で極めて重要です。これは、すべての人の生まれ持っている尊厳を認め、対面で接しているかのように行動することを意味します。自由に表現するためのスペースを確保するため、公人に対する社会的批評の許容範囲を広めに設定しています。
4. 地域特有の状況の尊重：TikTokには150か国以上から10億人以上が集まり、1つのデジタル空間を共有しています。私たちのグローバルな取り組みが地域の文化的な規範に則したものとなるよう、地域の専門家や現地のコミュニティと連携しています。地域的なガイドラインを導入し、ある地域の価値観を別の地域に押し付けることがないようにすると同時に、国際的に認識されている人権の基本も尊重しています。
5. 積極的なインクルージョンの推進：TikTokは、世界中の人々がTikTokプラットフォームで歓迎されていると感じてもらいたいと考えています。さまざまな文化、アイデンティティ、外見、観点、興味、経験を尊重し、称賛します。歴史上、顧みられる機会の少なかったコミュニティがあることを私たちは認識しています。そのため、平等な保護、公平性、疎外されたり軽視されたりしているグループに偏って影響を与える危害の軽減などの人権の尊重に取り組みます。
6. 個人のプライバシーの保護：プライバシーの権利は、人々に自律性、快適性、安全性を提供します。TikTokはコミュニティのプライバシーを保護し、尊重することを約束します。プラットフォームで共有されるコンテンツが誰かの個人情報を公開することも、親密なプライバシーを侵害することもないように努めます。
7. 透明性と一貫性の提供：コミュニティメンバーは、TikTokのルールとその適用方法を知る権利があります。ポリシーと慣行について明確な説明を提供し、一貫性を持って公平に適用し、透明性センターで実施した取り組みについて共有しています。地域特有の状況やインクルージョンなど、一貫性よりも他の原則を優先する必要がある場合は、ガイドラインを通じて明確にします。
8. 公平かつ公正：日々何百万ものコンテンツをモデレーションすることは複雑な作業で、そのための信頼できるプロセスの開発が重要となります。TikTokは偏ることなく証拠に基づいた公平な結果を出し、措置を行う場合は通知し、コンテンツの削除、LIVE配信の停止、アカウント停止に対する異議申し立ての機会を提供するように努めます。