TikTok透明性レポート 2020 H1

TikTok透明性レポート

2020年1月1日 ~2020年6月30日

リリース日:2020年9月22日


はじめに

世界中で何億人もの人々が、エンターテイメント、自己表現、つながりを求めてTikTokを利用しています。私たちは、成長を続けるグローバルコミュニティの中で、 安心安全そしてポジティブな体験を促進することを最優先事項としています。これを実現するには透明性を高めることが不可欠です。

TikTokは、ユーザーにとって安心安全なアプリ環境を確保するため、業界で最も透明性が高く、説明責任を果たす企業になるよう努めています。私たちは、コンテンツ・モデレーション、アルゴリズム、プライバシーとセキュリティの取り組みをTikTok透明化・説明責任情報公開センターで公開することで、有言実行してまいりました。この透明性レポートは、当社のコミュニティガイドラインや利用規約に違反して削除されたコンテンツの数と内容、および情報開示を求める法執行機関からの要請、コンテンツ削除を求める政府からの要請、および著作権で保護されたコンテンツの削除要請に対する当社の対応についての考察を提供するものです。また、プラットフォーム上で安心安全でポジティブな体験を促進するために、2020年上半期にTikTokグローバルで行った様々な改善点の概要をご紹介します。

様々な点において透明性を高める上での大きな進捗があったと自負しております。今後もレポートを通してより多くの情報を提供していく予定です。透明性レポートについてご質問やご意見がありましたら、transparency [at] tiktok [dot] comまでご連絡ください。

TikTokにおけるユーザーの安全性及びコミュニティの促進

2020年上半期は、アプリ内の安全性、説明責任、ポジティブな体験を促進する上で、ポリシー、製品、パートナーシップにおいてそれぞれ大きな進捗がありました。

ポリシー

2020年の年初に、ポジティブなアプリ環境を促進するために、新しいポリシーを追加してコミュニティガイドラインを改訂いたしました。これには、ヘイトスピーチなど故意の誤情報やミスによる誤情報を防ぐための誤解を招くコンテンツに関するポリシーが含まれます。また、オンラインでの児童の性的搾取と虐待に対抗するための自主原則と、EUの「誤情報に関する実践規範」を支援することを発表しました。

製品

ポリシーの推進

ユーザーが様々な種類の誤情報を簡単に当社に直接報告してレビューを受ける方法を導入し、ポリシーを推進しました。新型コロナウイルスや選挙、気候変動などに関する誤情報など、誤解を招く内容を検証するために、8つの市場でファクトチェック・プログラムを実施しました。また、選挙やBlack Lives Matter、Qアノンのような陰謀など、世論の重要なトピックに関連したハッシュタグによる啓発ページを導入しました。

信頼できる啓発コンテンツの制作と発信

引き続き、アプリ内の安全啓発動画を通じて、ユーザーの皆様にTikTokのポリシーや安全機能についての啓発活動を行いました。また、 デジタルリテラシー啓発のため、10代の子どもとその保護者がインターネットの安全性やTikTokアプリ内のツールの使い方について学べるページ「青少年の皆様へ」を新設しました。 また、メディアリテラシー誤情報について啓発するために、人気クリエイターを起用したTikTok風の啓発動画も制作しました。

私たちは、様々なトピックにおいて、ユーザーが信頼できるコンテンツを視聴できるような取り組みを行いました。新型コロナウイルスが流行し始めた際には、TikTokアプリ内で信頼できるコンテンツの視聴を促進し、世界保健機関(WHO)、国際赤十字連盟、UNICEF・インド、そしてBill Nye the Science GuyやPrince's Trustなどの公衆衛生と科学に関する著名人の声を集めた教育コンテンツのライブ配信やハッシュタグチャレンジを実施しました。また、ブラックコミュニティをサポートするために、TikTokアプリ内に専用ページを設けることで、Black Music Monthの期間中にはブラックコミュニティのクリエイターやアーティストを称えながら、ユーザーがブラックコミュニティの歴史や団体について学ぶことができるように工夫しました。

青少年の安全促進

TikTokは、業界をリードする青少年向け安全機能を発表し、10代の子どもとその保護者が各々のニーズに基づいてご家族のアカウント設定をカスタマイズできるようにしました。「ペアレンタルコントロール」機能を使用し、保護者が子どものアカウントと連携することで、子どもが視聴できるコンテンツの内容を制限したり、使用制限時間を設定したり、ダイレクトメッセージを送ることのできるユーザーを制限したりすることが可能です。TikTokでは、16歳未満のアカウントは自動的にダイレクトメッセージが無効となり、有害・悪用コンテンツ対策のため画像をダイレクトメッセージで送信することはできません。(注:日本では世界に先駆け2019年4月にペアレンタルコントロール機能を導入済みで、2020年上半期の変更はありません。)

パートナーシップ

当社は、専門家、非営利団体、そしてその他様々な人々からのフィードバックやご意見を大切にしています。それは、私たちのポリシー、製品、および安全性をコミュニティにとってより強固で包括的なものにするためです。2020年上半期には、TikTokは、主要な安全組織と多くの重要なグローバルパートナーシップを締結しました。例えば、National Center for Missing and Exploited Children (NCMEC)やWePROTECT Global Allianceとパートナーシップ締結を行いましたが、これは子どもの性的搾取や虐待対策のためです。インドでは、オンラインでの安全性についての意識を高めるために、インドデータセキュリティ評議会と提携しました。また、米国では、ヘイトスピーチ、AI機能のあり方、青少年の安全などに関する専門家によるTikTokコンテンツ諮問会を設立しました。加えて、様々なバックグラウンドを持つ方々にお集まりいただき、当社のプログラムやプラットフォームにおける多様性、インクルージョンについて支援をいただくCreator Diversity Collectiveを設立しました。

グローバルコミュニティガイドラインの施行                                             

2020年上半期(1月~6月期)には、全世界で104,543,719本の動画がコミュニティガイドラインや利用規約違反として削除されました。これはTikTokにアップロードされた全動画の1%未満でした。上記の動画のうち、96.4%の動画は報告を受ける前に発見され削除されました。また、90.3%の動画は誰にも視聴される前に削除を完了しました。

以下のグラフは、ポリシー違反で削除された動画の数を示しています。動画がコミュニティガイドラインに違反している場合、違反しているポリシーが表示され、削除されます。1つの動画が複数のポリシーカテゴリにカウントされる可能性もあります。


新型コロナウイルスの影響で、インド、ブラジル、パキスタンなどの市場では、違反コンテンツを検出し自動的に削除する作業を機械のみで行っていました。削除された動画のうち、10,698,297本がコミュニティガイドラインの違反コンテンツとしてフラグを立てられ、自動的に削除されました。これらの動画は上記のグラフには反映されていません。

以下の表は、削除された動画が多い上位5つの市場を表しています。

国名・市場 全削除数
インド 37,682,924
アメリカ合衆国 9,822,996
パキスタン 6,454,384
ブラジル 5,525,783
イギリス 2,949,620


法的要請

以下は、2020年上半期に各国政府から受けた法的要請の種類と件数、そしてその対応についての概要です。私たちは、適切な法的文書が提出された場合および法律で義務付けられている要請にのみ対応しています。

ユーザー情報に関する法的要請

TikTokは、ユーザーの権利とプライバシーを尊重しており、有効な法執行に基づいた要請に従います。非公開のユーザー情報を取得するためには、法執行機関は、召喚状、裁判所命令、令状など、情報に応じて必要となる適切な法的文書または緊急要請を提出する必要があります。当社がユーザー情報に関する要請を受け取った後は、法執行機関の調査に関連し証拠の収集権限があるかどうか、または危害を伴う緊急事態の調査権限があるかどうかなど、法的義務の有無について慎重に検討されます。

特定の緊急時には、TikTokは法的手続きを経ずにユーザー情報を開示する場合があります。具体的には、死や重大な身体的傷害の差し迫った危険を防ぐために情報の開示が必要であると判断できる場合にのみ開示されます。当社の方針と慣行の詳細については、法執行機関向けデータリクエストガイドラインをご覧ください。

以下の表は、2020年上半期(2020年1月1日から2020年6月30日まで)に受けた法的要請の件数と種類、および当社がその要求に対応した割合を表しています。

国名・市場 法的要請 緊急要請 総要請数 総特定アカウント 情報提供された要請の割合
アルゼンチン 3 0 3 2 0%
オーストラリア 7 6 13 19 31%
オーストリア 1 0 1 1 0%
バングラディシュ 1 0 1 2 0%
ベルギー 3 1 4 4 0%
ブラジル 1 0 1 1 0%
ブルガリア 1 0 1 1 0%
カナダ 0 11 11 13 73%
コロンビア 0 1 1 1 100%
キプロス 1 0 1 1 0%
デンマーク 6 0 6 12 0%
フィンランド 2 0 2 2 0%
フランス 6 7 13 11 54%
ドイツ 30 7 37 34 16%
ギリシャ 0 3 3 3 100%
ハンガリー 0 1 1 0 0%
インド 1187 19 1206 1851 79%
イスラエル 2 39 41 41 85%
イタリア 9 3 12 11 25%
日本 12 6 18 17 44%
マルタ 3 2 5 5 40%
メキシコ 2 0 2 2 0%
ネパール 5 0 5 5 0%
ニュージーランド 1 0 1 7 0%
ノルウェー 4 3 7 14 43%
パキスタン 5 1 6 6 17%
ポーランド 3 1 4 4 25%
ポルトガル 3 0 3 2 0%
カタール 1 0 1 1 0%
ルーマニア 0 2 2 2 0%
ロシア 1 0 1 1 100%
セルビア 1 0 1 1 0%
シンガポール 8 0 8 9 63%
スロバキア 1 1 2 2 50%
韓国 6 2 8 16 13%
スペイン 4 1 5 6 20%
スウェーデン 0 3 3 3 33%
スイス 2 0 2 2 0%
トルコ 4 0 4 4 0%
台湾 1 0 1 1 0%
イギリス 12 19 31 29 58%
アメリカ合衆国 222 68 290 327 85%


政府機関によるコンテンツの制限要求

当社は、政府機関から、現地の法律に基づいて当社のプラットフォーム上のコンテンツを制限または削除するよう要請を受ける場合があります。当社では、コミュニティガイドライン、利用規約、および関連法律に従って、当該資料をすべてレビューし適切に対処します。しかし、要請の法的根拠が有効でない場合や当社の基準を違反していないと判断した場合は、違法と報告された国での該当コンテンツの利用を制限するか、または対応しないこともあります

以下の表は2020年上半期(2020年1月1日から2020年6月30日まで)に政府機関から受けたコンテンツの削除または制限要求および当社が対応した割合を表しています。

国名・市場/th> 政府要求 総特定アカウント 削除または制限されたアカウント 削除または制限されたコンテンツ
オーストラリア 13 14 7 4
ベルギー 10 10 2 8
カナダ 1 1 0 1
ドイツ 4 4 1 3
デンマーク 1 1 1 0
インド 55 244 7 20
ノルウェー 14 24 8 1
ニュージーランド 1 1 0 1
パキスタン 4 139 2 1
ロシア 1 1 0 1
シンガポール 1 2 2 0
トルコ 9 36 2 6
台湾 1 6 0 0
イギリス 2 5 1 1
アメリカ合衆国 4 4 2 2


知的財産権侵害によるコンテンツの削除について

ユーザーの創造性こそがTikTokの原動力です。私たちは、当社のプラットフォームでユーザーの自己表現を引き出し、保護するために最善を尽くします。コミュニティガイドラインおよびTikTokサービス規約で、第三者の知的財産を侵害するコンテンツを禁じています。

当社はデジタルミレニアム著作権法(DMCA)など著作権法違反に基づく有効な削除要請を受けつけています。TikTokは、権利者から知的財産権侵害の可能性があることを示す通知を受け取った場合、侵害コンテンツを即時削除します。

他者の著作権を侵害する行為は、アカウントの停止や削除につながる場合があります。著作権侵害の申し立てをどのように評価するかについては、当社の「知的財産権について」をご覧ください

以下の表は、著作権で保護されているコンテンツの削除要請を受けた数と、実際にコンテンツが削除された割合を示したものです。

著作権で保護されているコンテンツの削除通知 一部コンテンツが削除された要求の割合
10625 89.6%


補足

用語と定義                                        

コンテンツがTikTok コミュニティに適切かどうかを判断する際、以下の用語と定義を使用してモデレーション戦略を決定します。信頼のおける多くの専門家の協力を得て、ダイナミックなポリシー動向を理解し、問題コンテンツや行動に対処するポリシーやモデレーション戦略を構築しています。米国コンテンツ諮問委員会の9人の専門家やNational PTA、National Center for Missing and Exploited Children、WePROTECT Global Allianceなどの組織と協力しています。

  • 危険な個人・組織: 私たちは、危険な個人または組織がテロ、犯罪、または害を及ぼす可能性のあるその他の行動を促進する目的で当社のプラットフォームを使用することを許可しません。公共の安全に対して明かな脅威がある場合、当社はアカウントを禁止して問題に対応し、必要に応じて関連法当局と協力します。
  • 不正行為と規制される物: 当社は、特定の規制対象物品の貿易、販売、宣伝、使用、および犯罪行為の描写または宣伝を禁止します。一部のコンテンツが、ある地域または多くの国で違法または規制されている活動や物品に関連する場合、当該活動や物品が投稿について合法である場合でも削除されることがあります。教育、科学、芸術、ニュース価値のあるコンテンツなど、一般市民に価値を提供するコンテンツについては、例外として認められています。
  • 暴力的で刺激的なコンテンツ: 過度に陰惨なコンテンツや衝撃的なコンテンツ、特に暴力や苦しみを助長または賛美するコンテンツは許可しません。特定の状況(ニュース価値のあるコンテンツや問題意識を高めるためのコンテンツなど)についは、例外を認めています。暴力や公安に対する脅威の明かなリスクが特定された場合、アカウントは禁止され、必要に応じて関連法当局と協力します。
  • 自殺、自傷行為、危険行為:害を及ぼすおそれのある活動への参加は促進しません。また、ユーザーが他人に危険行為の参加を促すことも許可していません。自傷行為や自殺を促すコンテンツは許可しませんが、これらに対する問題意識を高めるために、ユーザーが自分の経験を共有することは許可されます。TikTokは、世界中の業界専門家と協力し、当社のモデレーションの適度で適切なバランスを保っています。自傷行為の危険が迫っている可能性があることを示す内容に遭遇した場合、TikTokは現地の救急隊に連絡し安全性確認を実施することがあります。
  • ヘイトスピーチ:当社は保護属性に基づいて個人または団体に対して攻撃または暴力を扇動するコンテンツを許可しません。ヘイトスピーチを含むコンテンツは許可されず、プラットフォームから削除されます。
  • 嫌がらせといじめ:ユーザーは恥辱や屈辱、いじめ、嫌がらせを恐れずに、安心して自分自身を表現することが可能であるべきです。私たちは、虐待的なコンテンツによる心理的苦痛を深く理解しており、プラットフォーム上での虐待的コンテンツや行動は許可しません。
  • 成人のヌードや性行為:アニメコンテンツを含む、性的に露骨または満足感を与えるようなコンテンツは許可されません。性的コンテンツは、一部の管轄区域では法的罰則につながったり、同意のない画像(リベンジポルノなど)を共有することでユーザーに害を及ぼすなど、多くのリスクを伴います。また、明らかに性的なコンテンツは、特定の文化において攻撃的内容になる可能性があります。教育、ドキュメンタリー、科学、または芸術的目的で、ヌードや性的に露骨なコンテンツに関する内容は例外として認められます。
  • 未成年者の安全:私たちは未成年の安全に真摯に取り組んでおり、未成年者に対する略奪行為やグルーミング行為に対しては一切許可しません。児童虐待、児童ヌード、性的搾取をデジタル形式および現実世界の両方で描写または発信するコンテンツは許可されません。そのようなコンテンツは関連法当局に報告されます。また、非行行為をする未成年者を描写するコンテンツも許可されません。
  • 誠実性と信頼性:コミュニティメンバーを欺いたり、誤解を招くことを意図したコンテンツは、信頼に基づく私たちのコミュニティを危険にさらします。このようなコンテンツは当社のプラットフォーム上では許可されません。これにはスパム、なりすまし、情報漏洩キャンペーンなどの活動が含まれます。


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